こんにちは!いろいろな用語の意味を調べることが好きな、ひでぽんです。
この記事では、普段使用している言葉について、一度立ち止まって意味などを考えていきたいと思います。まず最初は、何かを購入する時に使用する、「買いかえ」という言葉についてです。
家電から家具に始まり、普段使用している日用品などが古くなったり壊れた場合、ただ「買う」ではなく、「買いかえる」と表現します。
私も以前エアコンが壊れた際に、家電量販店に行き、店員さんにエアコンを買いかえたいと伝えたところ、下取りをするか聞かれ、エアコンの種類や性能・機能などの説明を受けたので、壊れたものの処分方法を教えていただけました。
そんな「買いかえ」という言葉。一般的に「買い換え」と「買い替え」と漢字の違う書き方をします。この記事では、例文や様々なアイテムを基にした解説や、クイズを出題してあなたに考えてもらいながら意味を伝えたり、買いかえ以外の表現方法をお伝えしながら、解説していきます。
一緒に考えていきましょう!
【30秒で分かる】買い換えと買い替えの違いをひと言にすると
まず結論からお伝えします。
「買い換え」と「買い替え」には学術的な視点では特に違いはないとされています。辞書の記載でも、以下の通り、どちらも同じ意味で記載されています。
かい‐か・える〔かひかへる〕【買(い)換える/買(い)替える】
読み方:かいかえる[動ア下一][文]かひか・ふ[ハ下二]新しく買い入れて、今までの物ととりかえる。「車を—・える」
引用元:デジタル大辞泉(小学館)
ただし、これはあくまでも学術的な考え方であり、「換える」と「替える」の意味の違いから以下のような使い分けをされることがほとんどです。
- 「買い換え」は、元の商品から違う種類の商品に変えること
- 「買い替え」は、元の商品と同じ種類の商品に新しく変えること
文化庁の資料における「換える」と「替える」の記載を引用しておきます。
【替える・替わる】新しく別のものにする。頭を切り替える。クラス替えをする。振り替え休日。図表を差し替える*。入れ替わる。日替わり定食。替え歌。
このとおり、新しいものになるか、同じものにするかの違いが出てくるわけですね。
ただ、この情報だけでは何となくイメージはできても、具体的なところまでの理解は難しいもの。ここからは例文も出しつつ、買い換えと買い替えのより掘り下げた使い分けをご紹介していきます。
買い換えと買い替えの使い分け方
前章で、買い換えと買い替えの一番大きな違いについて、解説しました。ここからは例文を交えて、違いのイメージができるように解説していきます。具体的には以下の2つを上げて解説していきます。
- 買い換えの例文
- 買い替えの例文
この章を読むことで、買い換えと買い替えの違いがイメージできるようになります。
買い換えの例文
「買い換え」の例文は以下のようなものがあります。
- 故障した冷蔵庫を、省エネタイプのモデルに買い換える
- 音がうるさくなってきた掃除機を、サイクロン式に買い換える
- インクが出なくなったプリンターを、複合機に買い換える
- 車のローンが終わったので、新しい車に買い換える
- 結婚を機に、小さなベッドを大きなベッドに買い換える
- キャンペーンを利用して、お得にエアコンを最新機種に買い換える
上記のように、物の用途や種類などが変わる時に「買い換え」を使用します。
買い替えの例文
「買い替え」については、多少意味は異なりますが、例文としては以下のような場面で使われます。
- 長年使っていた炊飯器の調子が悪くなったので、同じ容量のものに買い替える
- 子どもが成長してベッドが小さくなったため、サイズだけ大きくした同タイプに買い替える
- キッチンの電子レンジが突然動かなくなり、ほぼ同じ機能の新モデルに買い替える
- 長く愛用していたスーツケースのキャスターが壊れたので、同じサイズのものに買い替える
- 使っていた炭酸水メーカーのガスが漏れるようになったので、同じ型番の新品に買い替える
- 古くなった掃除機の吸引力が落ちてきたので、同タイプのコードレスモデルに買い替える
上記のように、同じ機能・種類で、用途などは基本的に変わらない時に「買い替え」を使用します。
ただし、「キャンペーンを利用して、お得にエアコンを最新機種に買い換える」という例文が買い換えに対して出しましたが、実はこちら、同じブランドのエアコンの可能性があったりします。それでも買い換えるとしているのは、「同じ」と明記してないからと考えてください。
実際、真上の「買い替え」の例文には、全て「同じ」と入っていますね。
このような例文を元に、普段使用している言葉の使い分けをするといいでしょう!
アイテムごとにどう使い分けるをご紹介
前章までで、「買い換え」と「買い替え」の一番大きな違い、例文を交えて、どんな時にそれぞれ使い分けるのかを解説しました。私の場合は、口頭で相手に伝える時は「買いかえ」と伝えますが、文字として伝える時は、しっかり「買い換え」と「買い替え」を使い分けます。
この章では、以下のようなアイテムで、「買い換え」と「買い替え」のどちらを使用するべきかを解説していきます。
- 車の場合
- スマホの場合
- テレビの場合
- パソコンの場合
上記のような、よく使用するアイテムでの違いについて、解説していきます。
車の変更は買い換え?買い替え?
車の変更は、「買い換え」と「買い替え」の両方使用されます。いずれも今まで乗っていた車を手放して、車を乗り換える意味です。
- アクアからプリウスに乗り換える時は「買い換え」
- プリウスからプリウスの最新機種に乗り換える時は「買い替え」
また、車の変更に関しては、日常的によく使われる表現をしたい時が「買い換え」で、より丁寧な表現として「買い替え」を使用されることが多い場合もあります。
ちなみに、トヨタからトヨタに乗り替える時は、私は買い替えを使用します。これはトヨタからトヨタと明言しているからです。アクアもプリウスもトヨタの車なのに、言い回しが変わるだけで、使用する漢字が変わるのが面白いですね。
スマホは買い換え?買い替え?
スマホも「買い換え」と「買い替え」の両方使用されます。いずれも同様の意味で、スマホを新しいものに買いかえるという意味です。どちらを使用しても間違いではないですが、車の場合同様、一般的に「買い替え」の方が丁寧な表現だと言えます。
- AndroidスマホからiPhoneに乗り換える場合は「買い換え」
- iPhoneからiPhoneなど、同じ種類に乗り替える場合は「買い替え」
ちなみに、Googleの古いスマホからGoogleの最新スマホに替える場合は、トヨタと同じように買い替えです。
テレビは買い換え?買い替え?
テレビについても同様で、「買い換え」と「買い替え」の両方使用されます。
- BRAVIAからAQUOSに換える場合は「買い換え」
- BRAVIAから最新のBRAVIAに替える場合は「買い替え」
パソコンは買い換え?買い替え?
パソコンについても、「買い換え」と「買い替え」どちらも新しいものに買い替えるという意味で使用されます。ただ、「買い替え」の方が今持っているパソコンを、新しいものに置き換えるということをより明確に示しているといえます。
- ノートパソコンからデスクトップパソコンに買い替える時は「買い換え」
- 同じ種類のパソコンに買い替える場合は「買い替え」
このように、アイテムの種類がかわるかどうかで使う漢字が決まります。意味を理解して適切に使い分けましょう!
一発で覚えられる!買い換えと買い替えのどっちが正しいクイズ
前章までで、「買い換え」と「買い替え」の一番大きな違い、例文を交えて、どんな時にそれぞれ使い分けるのか、アイテム毎の使い分け方を解説しました。
この章では、具体的な問題を出すので、「買い換え」なのか「買い替え」なのか一緒に考えてみましょう!
※問題をクリックorタップすると回答が出てきます
買い換えと買い替え以外の表現方法はある?
前章までで、「買い換え」と「買い替え」の一番大きな違い、例文を交えて、どんな時にそれぞれ使い分けるのか、アイテム毎の使い分け方、買い換えと買い替えのどっちが正しいクイズを出しできるだけ覚えやすい解説をしてきました。
この章では、原点に立ち返り、「買い換え」と「買い替え」以外の表現方法について、解説していきます。
「買いかえ」以外の表現方法は、文脈によっても使うシチュエーションが異なりますが、以下のようなものがあります。
- 新調する:
こちらはそのままの意味ですが、新しいものを購入し、新しいものにするという意味です。(例:新しいエアコンを新調する。) - 入れ替える:
あるものを別のものと、場所や順番を変更するという意味です。(例:窓を開けて、新鮮な空気と入れ替える。) - 新しくする:
何かを作り替えたり、新しく何かを始めることを意味します。(例:時代に合わせた法律に新しくする。) - リニューアルする:
こちらは、住んでいる家のリフォームや、ホームページの更新の場合などの時に使いますね。(例:既存のホームページをリニューアルする) - 乗り換える:
こちらは、今使っているスマホや、電気代・ガス代などの各種契約会社を換える場合に使用します。(例:今使っているスマホのキャリアを、ドコモからauに乗り換える) - 更新する:
新しいものに改めることを意味します。(例:有効期限が近いので、免許証を更新する。) - 交換する:
物や情報をお互いにやりとりしたり、別のものに取り替えたりすることを指します。(例:クリスマスに、友達とプレゼントを交換する。) - 代替する:
あるものや方法の代わりに、別のものや方法を使用することを指します。(例:日頃使用している機械が壊れたので、予備の機械で代替する。)
まとめ
ここまで「買い換え」と「買い替え」の一番大きな違い、例文を交えてどんな時にそれぞれ使い分けるのか、「買い換え」と「買い替え」以外の表現方法について、解説をしてきました。
どちらを使用してもシチュエーションによっては伝わる場合もありますが、正しく使用するには、両方の意味を理解しておく必要があります。
口頭で話す場合は、読み方が同じなので気にする必要はありませんが、文字で伝える場合は使い分ける必要があります。
日本語にはこのように、似た意味でも違う言葉がたくさんあります。しっかり言葉の意味を理解して、使い分けられるようになると、一目おかれる存在になるかもしれませんね。
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